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2024年度卒業生座談会

2025/6/13

辻村亮彦教授司会のもと、2024年度卒業の3名に

神戸学院大学法学部での4年間の学びを振り返ってもらいました!

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吉田崇規さん

神戸野田高校出身。渡辺洋ゼミ所属、
法律研究会Libraで活動。関西大学
大学院法務研究科(法科大学院)に
進学

鮎川千華さん

兵庫県立伊川谷北高校(現・神戸
学園都市高校)出身。廣峰正子ゼミ
所属。大阪出入国在留管理局に就職

井田茜さん

園田学園高校出身。佐藤雅美ゼミ
所属、社会人バドミントンクラブ
で活動。兵庫県警察に就職

 
辻村 法学部で4年間法学や政治学を学んでいく中で皆さんが直面した壁みたいなものがあったら、その克服の方法も含めて教えてください。

井田 私はあまり難しいって捉えたことがないのですが、友達と図書館で勉強し合ったり、先生に聞いたりしながら解決していきました。

鮎川 法学は言葉が難しいです。何これ?みたいなのがいっぱいありました。最初の授業を受けた時に分からなさすぎてどうしたらいいかわからなくて、自分でどうしよう、どうしようって考えた結果、一番私に合った勉強法を四年間かけて見つけました。授業が始まる前にシラバスを読んで、そこで紹介されていた教科書を買って、授業が始まる前に一冊全部読むことにしました。最初は意味がわからなくても何でもいいから、とりあえず頭の中に全部入れました。そして、授業を聞いてようやくこういうことを言っていたのだっていうのをすり合わせていって、テスト前にもう一回読み直すっていうのを続けました。このやり方で単位を落とさずにここまでくることができたので、私にとってはそれが一番合ってたかなって思います。私は、結構頑固というか性格的に理解できないのがすごく嫌で、理解できないまま何でかわからないけどテストだけできたっていう状態にならないように、一生懸命本を読みました。自分の中で腑に落ちるようにと考えて、一回読んでしまったほうが知識ゼロで授業を聞くよりは一でも二でもあった方がわかるかなって思いました。このような勉強方法はゼミの先生である廣峰先生からアドバイスをいただきました。

吉田 僕の場合は、興味のある科目に関してはすんなりと入ってくるのですけど、興味がない科目では少し苦労しました。入学当初はコロナ禍のためオンデマンド授業で、録画した授業を何度も繰り返し聞くことで、難しい科目も克服しました。全くわからなくてもとりあえず先へ先へ進んでいきました。他にも部活に入って、誰かに喋るというアウトプットを行うことで、インプットとのバランスを保つことを心がけました。
苦手な科目に関しては、1年生から3年生の前期までは土日も祝日も毎日大学に来る、例えばアルバイトを朝の9時から夕方の6時までやった後でも大学に来て勉強することで克服しました。それでも分からないところはすぐに先生に聞きに行くっていう形で、なんとかもがきつつ、引きずり込まれないように頑張りました。

 辻村 皆さんがゼミナールでどのような活動、勉強をしてきたのか教えてください。

吉田 僕は渡辺洋先生の憲法のゼミでした。ちなみに渡辺ゼミのゼミ生は2年生から4年生までの3年間僕一人だったので、ずっと先生とマンツーマンでした。2年生の頃は基本の判例をしっかりと抑えるために毎回課題が出て、事件の概要、当事者の主張や裁判所の判断と自分の意見というのを毎週3000字ぐらいで書いて、それを毎回先生に提出して議論をしました。3年生になると、法科大学院入試の対策も3回に1回ぐらい挟むようになり、4年生では卒業論文の執筆に向けて先生から指導を受けました。

辻村 なるほど。法学部では卒論は必修ではないので、書く人はあまり多くないのですが、なぜ卒論を書こうと思ったのですか?

吉田 渡辺先生のゼミに入ったのは、渡辺先生のオンデマンドの授業を履修して、先生の話を何回も聞くうちにわかりづらいことを少しずつ理解できるようになり、勉強のやり方、楽しさを教えていただけたことがきっかけでした。渡辺先生は法学部でも厳しい先生だと評判だったので、その先生のところで鍛えてもらおうと思って、記念に卒論書いてみようかな、と言ったら痛い目に遭いました。卒論は、安楽死が憲法上認められるかどうかというテーマで取り組みました。3年生の終わり頃から準備を始めたのですが、先生から関連する文献についてアドバイスをいただきながら自分の考えを固めていきました。他にも、判例や外国の法律について調べたりもしました。この分野について日本で研究している先生がほとんどいらっしゃらないので、基本的にほとんどカナダなどの外国のことがベースになって、とても大変でした。

井田 私は佐藤雅美先生の刑法のゼミに入っていました。基本的にはロールプレイングで、先生と話し合うのではなくて、学生同士で事案を解決していく形で進めていくゼミです。B号館にある法廷教室を使って、裁判官、検察官、弁護人、傍聴人の役に分かれて、1つのグループが作った書面を元に、判決に向けて結論を出すという形で、先生は口出しを一切せず見守ってくださいます。グループに分かれてロールプレイをしていくことになるので、グループ内の助け合いが非常に重要です。グループ分けも仲のいい子ややりたい子と組めるわけではなくて、完全にくじ引き方式なので、できる子もいれば、積極的じゃない子もいたのですが、バランスを見ながら役割分担をして、結論をまとめられるようにしています。
佐藤ゼミは毎年刑法討論会をやっているのですが、グループで一つの事案に向けて話し合いをして、ゼミの前に時間を設けてグループの子と話し合って誰が討論会の当日しゃべるか、誰が台本を書くか、パワーポイントでどういうふうに見やすくするかといった役割を分担しました。佐藤ゼミはOBやOGの方とのつながりも強くて、先輩方からいろいろとアドバイスをいただけたのも大きな財産になりました。

鮎川 私は廣峰正子先生の民法のゼミに所属していました。ゼミでは民法の不法行為に関する事案を先生が持ってきてくださって、原告、被告、裁判官の3つの役に分かれて、原告役は原告用のレジュメ、被告役は被告用のレジュメを作って、裁判官役は原告と被告が話すのを聞きながら最後に判決を出す、という形で進めていきます。最後に判決が出てから先生が講評のような形でコメントしてくださるのですけど、授業を受けたことがある方はご存知だと思いますが、本当に忖度がない先生、結構心を折られます。1ヶ月ぐらいかけて事案を検討していく形で、毎回レジュメを準備するのですが、グループごとにレジュメを見ながらここを詰められるんじゃないかっていうのを夜にみんなでLINEやZoomで話し合ったりしました。明確に矛盾なく、相手に自分たちが思っていることを伝えるやり方を、3年間で学べたかなと思います。
廣峰ゼミでも原告役、被告役、裁判官役はくじ引きで決めます。裁判官役は原告役、被告役とは違っていて、事案の概要がよく分からないまま始まって、原告役、被告役の人の話を聞いているうちにやっと事案が見えてくるのですが、見えてこないと判決文が出せません。裁判官役が一番大変で、双方の話を聞きながら事案の概要を理解して、自分たちで考えて4、5枚の判決のレジュメに仕上げていきました。

辻村 皆さんから伺っていて、3つのゼミはそれぞれ個性的で、担当の先生の考え方がよく表れているように感じました。

辻村 大学の授業以外で打ち込んだ部活、サークル、アルバイトなどについて教えてください。

鮎川 私は中学・高校と吹奏楽をやって、高校で結構いいところまで進めたのですが、燃え尽きてしまって、大学ではもう何もしたくないって気持ちになっていました。それで部活はやらなかったのですが、高校の時に通っていた塾の方から、今度は先生として働きませんか?とお声がけをいただいたので、就活の時に「学チカ」(学生時代に力を入れたこと)としてアピールもできるだろうということで、個別指導塾でアルバイトを始めました。1対2の個別指導塾で、下は小学生ぐらいから、上は高校3年生まで、英語を中心に教えました。メインは中学生の受験生だったのですが、結構大変で、不登校の女の子や、反抗期の男の子がいて、1分がなんで60秒なのとか言う子もいてとても大変でしたが、塾の講師に打ち込みました。国家公務員試験が近づいてきて、大学3年の4月にはこれまでどおり塾で責任をもって教えるのが難しいと感じるようになったので、辞めることになったのですが、塾講師のアルバイトの経験は公務員の採用面接でも生きたので、大変だったけどやってよかったなと思います。
個別指導塾では、反抗期の子には無視されても折れずにひたすら話しかけるという感じでコミュニケーションを取ろうとしました。不登校の子は、本人は全然行きたくなくて、親に連れてこられてきて、来られない日もありました。まず塾に来てもらうことを目標にしようと思って、来られない日は、室長に許可を取って授業の間の休み時間に電話を借りて、電話で本人と喋りました。今日晩ご飯何を食べた?とか何が好きなん?とか他愛ない話から入って、ようやく本人が直接喋ってみたいという気持ちになってくれました。やっと塾に来ても最初は勉強はほとんどせずに、ほぼ世間話をしながら、徐々に問題を解いていくようになっていき、中学3年の2学期には不登校を克服して、最後は本人とご家族の希望している高校にも合格することができました。中学生って基本勉強好きじゃないですよね。私も嫌いだったのでわかりますが、勉強をするのは本人たちにとってマイナスのことで、塾講師の私がマイナスな存在になってしまうと絶対来てくれないと思ったので、なんとかそのイメージをプラスに変えて、塾は楽しいって感じてもらえるように心がけることで、結構みんな楽しく通ってくれて、自然と成績も上がっていきました。

井田 私は中学・高校とバドミントン部に入っていて、大学でも一応声はかかってはいたんですけど、私もそれこそ燃え尽きてしまうかもしれないと、部活で本格的にやるのは違うなと思いました。神戸学院のバドミントンサークルを見たのですが、活動場所が有瀬キャンパスだったので、ちょっと通うのが厳しいと思い、地元の社会人クラブに入って団体戦や個人戦に出たりする形で活動しました。この社会人クラブには同年代の人はほとんどいなくて、主婦の方や上は80代の方までいました。年上の方が中心でちょっとコミュニケーションを取るのが難しくて、いろいろと気を遣う場面もあったのですが、そういうところにいれば自分自身も成長できることがあるのかなと思って頑張って続けました。探せば若いチームもあったと思いますが、そこでやろうって決めて、大学1年の4月から入って卒業までずっと続けて、最近も試合に出ました。年配の方とのコミュニケーションを取るときには、とにかく笑顔で、暗い雰囲気にならないように、自分の取り柄は若さだと思ったので、とにかく自分から声をかけに行って、相手の方も私に話しかけやすい雰囲気になるようにしていました。

吉田 僕は授業以外でやったことといえば、法律研究会Libraっていう部活をやっていました。2年生で渉外役員、3年生で会計、4年生で会長という役職を務め、Libraを立て直しました。Libraでは、関西学生法学連盟が主催する春と秋の討論会に参加していて、春は立論の部で優勝、秋は質問の部で優勝。これで神戸学院大学としては20年ぶりぐらいに全国大会である日本学生法学連盟の法律討論会に出場できました。僕は討論会大好き人間なので、民法の小松昭人先生に許可を取って1人で民法ゼミに乗り込んでいったり、佐藤雅美ゼミの刑法討論会の論題を部活の後輩から見せてもらって一緒に考えたり、Libra以外のところでも討論会に関わっていました。Libraは僕が1年生の頃には関西の討論会で最下位を取っていたのですが、僕が絶対に立て直して全国に行くんだ、全国で1位を取るんだということを目標に掲げました。結局全国では1位は取れなくて7位という残念な結果に終わったのですが、それが後輩たちのモチベーションにつながって今も表彰され続けているので、良かったなと思っています。
部活を運営していく上で苦労も多かったです。思いがけない事情で僕が会長に選ばれてしまったのですが、基本的に僕はあんまり人にあれしろこれしろとか指示を出したりはせずに、こうしたほうがいいよ、ああしたほうがいいよという感じでソフトな言い方でみんなに動いてもらいました。僕は基本的に自由放任でやって、責任は全部取るから遊びたい子は遊んでいいよ、討論会やる人は部屋を確保したりしてしっかり活動できるように、という感じでやっていました。
神戸学院大学法学部はゼミ単位の討論会もたくさんあるので、フィクサーじゃないけど、その裏でいろいろアドバイスするようなこともしていて、法学部ではLibraが要の位置にある組織ということで、みんながつながっていけるっていう部分があったと思いますし、その組織を建て直したと胸を張って言いたいと思います。

辻村 みなさんは、この4月から就職、進学とそれぞれ次のステップに進むわけですが、大学卒業後の進路についてどのようなタイミングで、どのように決めたのか、それに向けてどのように勉強をしてきたのか、そして就職や進学の面接にどのように臨んだのかを教えてください。

吉田 僕は将来の進路については、中学・高校ぐらいから、社会的弱者の人たちを助けたいっていうのをずっと思っていて、そのためには法律を勉強しようと考えるようになりました。それで、弁護士っていう職業を意識するようになって、そのために法学部に入ろうと思って大学受験をして、神戸学院大学に入学することになりました。
大学に入ってから、ゼミや部活に全力投球しながら、法科大学院入試のための準備もしないといけないのですが、僕は何でもノリで行っちゃえ、ノリで突っ込めっていうタイプなので、全部を欲張って頑張りました。法科大学院には2年間の既修者コースと3年間の未修者コースがあって、既修者コースの試験では憲法、民法、刑法などの法律のペーパー試験が課されます。未修者の試験では小論文と面接です。僕は、卒業論文も書いているし、Libraの会長もしているし、既修者コースで受験したら多分絶対落ちるだろうって思ったのと、そもそも僕はコツコツ積み上げていきたい、3年かけてもう一度ゼロから法科大学院で法律を学びたいというのがあったので、未修者コースの専願入試を受験することにしました。法科大学院入試の対策はほとんど何もしていなくて、何度も不合格になったのですが、たまたま関西大学の法科大学院の入試の小論文で僕の好きなテーマが出題されて、それで拾っていただきました。結局、小論文のために特別に時間を割いて勉強したというわけではなくて、大学でのゼミやLibraでの活動のほうがメインでした。
法科大学院に進学した後は、先ほど言った社会的弱者の人に寄り添う弁護士になりたいと思っています。例えばニュースとかメディアとかで取り上げられている人たちだけが社会的弱者というわけではなくて、実はこの人たちは社会的弱者なのかなっていう微妙なラインにいる人や、自分が社会的弱者であることに気づいていない人もいて、本来であれば認められていいはずの権利なのにまだ認められていない権利というのがたくさんあるのではと思っています、そういった本来認められるべき権利が認められるようにいろいろなところで訴えかけていきたいと思っています。

鮎川 私は、4月から大阪入国管理局で入国審査官として働きます。私は最初検察事務官にあこがれていて、検察事務官になるために公務員試験の勉強を進めてきました。公務員試験の勉強は学内の課外講座でずっと続けてきたのですが、授業通り勉強してもずっとE判定で、このままだと絶対受からないと絶望しそうになりました。でも、私はこれまでも最後の追い上げが得意なタイプだったので、自分を信じて追い上げました。本番の試験が6月にあるのですが、直前のゴールデンウィークの模試まではE判定で3000人中1700位といった順位だったのですが、最後の1ヶ月で追い上げて合格しました。国家公務員一般職は、筆記試験を受験して、その後に官庁訪問に行って、最後に公務員試験の面接試験を受けるシステムになっています。官庁訪問は、官庁ごとのいわゆる採用面接です。私は検察事務官を目指していたので、神戸地検とか大阪地検に官庁訪問に行きました。国家公務員一般職は、官庁訪問で内々定をもらった後に公務員試験の面接試験にも合格しないといけなくて、私は志望していた検察で内定をもらうことができなくて、宙ぶらりんの状態になってしまいました。労働局や法務局など他の官庁からスカウト電話がかかってきたのですが、私は法律にどうしても携わりたかったので、入国管理局から電話をいただいて、そこから必死に入管の面接対策をして、受かったという感じでした。入管のキャッチコピーに、「世界をつなぐ、未来を作る」というのがあって、今年は万博も開催されますし、外国人労働者も増えてくる中で、外国人の存在が当たり前になってくると思います。入国管理官は外国人にとって初めて会う日本人になるので、初めての日本人として日本っていいところだなって思ってほしい面もありつつ、日本の治安維持にも努めていきたいと思っています。
公務員試験の勉強方法についてですが、直前期の3月ぐらいから国家公務員試験講座で一緒に授業を受けていた友達と情報交換していく中で、ある女の子がポロッと「毎日大学に通って勉強しようかな」って言ったのをきっかけに、授業がない日も大学で勉強することにしました。吉田さんがさっきおっしゃったように土日も大学に来てというのは私には無理だったので、月曜から金曜の平日は、朝9時ぐらいに大学に来て、夜8時ぐらいまでずっと図書館で勉強しました。私は1人で勉強したいタイプだったので、お昼休憩だけ一緒にご飯を食べて帰りを一緒に帰る、という生活を3月から6月の兵庫県庁の試験が終わるまでずっと続けました。大学でしっかり勉強して、家に帰ったら寝るだけという感じで、適度にオンとオフを切り替えてバランスも取ったので、コツコツ続けられたのかなと思います。
第一志望だった検察事務官に落ちたのはショックだったのですが、私、血を見るのが苦手で、自分が採血されたり、テレビドラマで殺人事件のシーンを見たりするのもきつくて、検察事務官になると事件記録を作成するのが仕事になるので、採用されなかったのはよかったのかも、と今では思っています。

井田 私は4月から兵庫県警察で警察官として働きます。大学2年のときの授業に被害者の方がいらして、裁判の証人になったときのことや被害者遺族としての辛さをお話しいただきました。その方は旦那さんを亡くされていたのですが、お話を聞いてこういう悲しむ人をなくしたいと思ったのが警察官を目指すきっかけになりました。事件の加害者の更生にも興味を持つようになり、そういう授業を聞きながら、加害者の社会復帰や心理的な部分についても関心を持ち、単位互換制度を利用して隣の兵庫医科大学で臨床心理学の授業を受けに行ったりしました。そういった学びの中で、被害者を守る仕事もしたいし、加害者の社会復帰や加害者の家庭の助けになれる仕事もしたいって考えて警察官にたどり着いたのが、大学2年から3年の間でした。ちょうど公務員試験講座が始まる時期だったので、警察官志望者向けの公務員講座に入って勉強を始めました。
兵庫以外にもいくつかの警察に内定をいただきました。警察官になりたいという気持ちが強かったので、各地の警察の取り組みや地域ごとにどういう犯罪が多いのかなどを試験勉強の休憩時間に調べて、それが小論文や面接でも生きたのかなと思っています。
将来は、性別に関係なく被害者に対しても加害者に対しても、その人たちの立場に立って話せる警察官でありたいと思います。警察にはいろいろな部署があってやりたい仕事もあるのですが、どの部署に配属されたとしても、人を助けたり治安維持したりというところでは警察の仕事は変わらないと思っているので、自分自身の置かれた立場で自分が何をするべきかを考えて行動できる警察官でありたいです。

辻村 みなさんの熱い思いを聞かせていただき、私も少し感動してしまいました。

辻村 神戸学院大学法学部での4年間で、自分はどういうところが成長したのか、またこれから神戸学院大学法学部に進学しようかと考えている高校生やその保護者の方にメッセージをいただけますか?

井田 私自身そうだったのですけど、神戸学院大学法学部は自分の学びたいことを学べる場で、授業を通じて興味を持っていることを学んで、それが今の自分につながっていると思います。入ってみてとりあえず興味があることについて授業のシラバスを見て、積極的に学んでほしいと思います。

吉田 この大学のいいところは、どの方面に進んでも視野を広げることができるところです。例えば僕だったら、部活に入って組織の運営する時のやり方を学ぶことができましたし、授業では、同じ科目でも先生によって教え方が全然違うので、僕はちょっと特殊なのですけど、単位はいらないので授業を聞かせてくださいとお願いして授業に出席させてもらったりして、学びを広げることができました。他にもいろいろな課外講座があったり部活があったりと、どの方面に進んだとしても、自分が当初思っていたビジョンとは違っていたとしても、視野が広がってその先に生きてくる大学だと僕は思っているので、そこが一番の魅力かなと思います。

鮎川 私は大学4年間で自主的、主体的に行動できるようになったかなと思います。自分で授業も選択しますし、自分の一個一個の選択が本当に将来に関わってきます。学費は安くないのでかなりいろいろな施設を利用しないと損です。私は正しい努力をすれば必ず報われると思っていて、正しい努力って人それぞれいろいろあると思うのですけど、いろいろな充実した施設や、課外講座の先生方の手厚いサポートを利用して正しい努力をすれば、きっと自分が思っている道に進めるはずなので、4年間を大事にしてほしいと思います。

辻村 はい、ありがとうございました。本日は3人の卒業生のみなさんからいろいろお話をうかがって、私自身にとっても貴重な経験になったと思います。皆さんが神戸学院大学での4年間の学びを活かして、これからそれぞれの進路で活躍してくれることを祈って、本日の座談会を終了したいと思います。本日は長い時間ありがとうございました。

(2025年3月21日)